自律神経に作用する大脳
自律神経は意識して動かすことはできません。身体の内部の情報や外部の刺激に反応して活動します。では、どこでいったいコントロールしているのでしょうか? それは脳の仕事になるのです。自律神経の集まっているのは視床下部ですが、すぐ上にある大脳辺縁系の影響も強く受けます。大脳辺縁系は食欲や性欲、睡眠、喜怒哀楽の感情などの動物的な欲求が生じる場所です。無意識下で発動する自律神経は、恐怖や驚き、欲求などをつかさどる大脳辺縁系と深い関係があるのです。しかしながら、人間が必ずしも感情や欲求などのおもむくままに生きているわけではありません。感情を抑えたり、食欲を我慢したりすることもあります。ただ、この抑制が強くなりすぎると自律神経のバランスを乱すこともあるので気をつけましょう。
ホルモンや自律神経の中枢がある視床下部は、大脳辺縁系で生じた感情や欲求を受けて交感神経や副交感神経などの自律神経に指令を出して身体の各器官をコントロールしています。身の危険を感じた時に動悸が早くなったり、顔が青ざめたりするのもそうです。また好きな異性に会って顔が赤くなるのもそうした作用なのです。視床下部から自律神経に出される指令で内臓や血管などが機能しているのです。