骨粗鬆症、高脂血症にも有効
骨の形成を促す作用のあるエストロゲンが減少していくと、それに伴い骨量も減っていく事になります。女性は男性に比べても骨量が低いに加え、授乳などで骨量が減りやすいとも言えます。また閉経前後からエストロゲンが急速に失われていくので、閉経から十年は更年期の女性なら誰でも骨粗鬆症の予備軍であるといって言いすぎではありません。また年齢を経るごとに骨量は低下していくので、八十歳代の女性では七割近くが骨粗鬆症というデータもあります。
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ホルモン補充療法には、骨粗鬆症の治療に大きな効果があると期待されています。エストロゲンの単独療法をおこなうことで、部位にもよりますが骨折を起こす確率が25~50%低下することもあるようです。すでに外国では予防薬としてホルモン補充療法を治療の中に組み入れているところもあるようです。
またエストロゲンはHDLといわれる善玉コレステロールの合成を促し、血管壁に作用を及ぼして血圧を安定させる働きがあるので悪玉コレステロールの予防にもなります。閉経によってエストロゲンが減ると、コレステロールの値が高くなる女性もいます。女性に動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞が閉経後の六十歳代に増えるのもこうしたことが原因なのです。ホルモン補充療法を行う事でコレステロールを減らし、動脈硬化などを抑える効果があると推定されます。 最近の日本の研究で、軽度の痴呆の患者さんにエストロゲンを使って症状の改善が見られた報告がされ、アルツハイマー型の痴呆に有効ではないかと期待されています。
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